ストラクチャー® ユーザー証言ファイル
北海道富良野市阿部晴夫さん
富良野地方卸売市場株式会社の生産技術推進室で、室長として出荷生産者への技術指導を担当。ご自身の畑ではたまねぎの他、ばれいしょやにんじんなど40aの圃場を経営。

規格内収量が4%増加。
収益も1割以上アップしました。
普及指導のかたわら自宅でもたまねぎを
富良野地方卸売市場株式会社では、北海道の味覚を全国に届ける卸売市場として、たまねぎ、にんじん、ばれいしょなど自社ブランドの青果のほか、鮮魚や加工食品なども手がけていらっしゃいます。同社で普及指導員として活躍する阿部さんは、6haほどの直営圃場で実施する肥料・農薬の試験も担当されているのだとか。以前、JAで営農指導をされていたこともある阿部さんに、たまねぎの栽培ポイントについて伺いました。
富良野地方卸売市場(株)のエントランスにて。後ろにあるのは同社のオリジナル加工食品「たまねぎは湿害を受けると根が腐るので、まず、排水性の良好な圃場条件であることがいちばん重要です。また、病害虫の適期防除や、害虫の温床となる圃場周辺の雑草管理も大事ですね」
阿部さんは、ご自宅の圃場でもたまねぎを作付。道内の平均収量が10aあたり5~6トンのところ、8トンほど収穫する「たまねぎ名人」です。今回、阿部さんはご自宅のたまねぎで、2019年5月にストラクチャー®の施用試験を実施。5月5日の定植当日に、「北もみじ2000」のセルトレイ苗に対してストラクチャー®200倍液を灌注処理し、無処理区と比較していただきました。
初期生育が早く、収穫の計算が立てやすい


無処理区と比べてL大や2Lが増収!
2019年 北海道富良野市 現地圃場
- 品種:
- 北もみじ2000 基肥施肥量:N-15.0kg P-23.1kg K-9.2kg/10a
- 播種:
- 2/27
- 定植:
- 5/5
- 試験方法:
- 一区/15㎡(3m×5m)、8反復
無処理区(追肥無処理)
ストラクチャー®区(定植当日にストラクチャー®200倍液処理〈1ℓ灌注処理/育苗トレイ〉) - 調査日:
- 7月11日
まず阿部さんが驚いたのは、定植後1ヵ月までの初期生育の旺盛さでした。
「ストラクチャー®区のたまねぎは、葉色が濃く、葉鞘径が太かった。初期生育が早いので、早期にたまねぎの収穫が見通せることから計算を立てやすいんです。地上部がしっかりしていたので、根張りもすごく良かったと思います」
阿部さんが、今回の施用試験で注目したのは規格内収量や大玉比率の向上。どの程度アップしたのでしょうか?
「無処理区と比べてストラクチャー®区は、いちばん高値で取引されるL大サイズのたまねぎの収量が1aあたり30kg以上アップしました。規格内収量全体で見ても4%の増収です。平均一球重も増加しているので、全体の収益で考えると1割ぐらいアップしたことになりますね」と阿部さん。
たまねぎは定植前に灌水をするので、ストラクチャー®はその際に灌注処理できて手間もかからず、使いやすいのだそうです。たまねぎだけでなく、ブロッコリー、メロン、キャベツ、はくさいなど、管内の多様な野菜に使える汎用性も評価してくださいました。
今後もご自宅のたまねぎ栽培にストラクチャー®を活用したい、と話す阿部さん。卸売市場での普及指導の立場でも、こうした知見を活かして地域貢献につなげていくのが、阿部さんの新たなビジョンです。
※コメントは取材当時の個人の感想です。
本内容は2020年1月取材時のものです。